就職浪人した理系院生女の就職活動2年目の話 ①

前回の続きです。

就職浪人した理系院生女の就職活動2年目の話①

インターンシップ編です。(10月~3月)

 

(前回のダイジェスト)

化粧品や食品を目指すものの就活に苦戦し、気を病みながらもやっと出た3つの内定。

そのうち1社に決めて内定を承諾したものの、その会社が数少ない日本の営業所で自殺した人がおり、不当解雇で裁判沙汰なうだと判明。

この時点で8月、研究もやばい、でも研究するなら就活はこれ以上できない、自殺企業に行くしかない。

なら、もう1年就活をしようとなり1年目の就活の幕は閉じました。

 

参照 前回のブログ

https://sakusakuonon.hatenablog.com/entry/2019/06/17/025402

 

 

秋です。就活終わったばっかやのに、また就活をしないといけません。そう、インターンシップです。

また就活するんかい、就活何年すんねんほんまにって感じです。いや2年目なんですけど。

 

既に夏のインターンは終わっているため、秋冬のインターンを申し込みました。

 

自殺企業は製薬会社でした。他の内定もらったとこも薬の受託製造だったのでまぁ製薬でした。

ちなみに去年、製薬はこの2つしか受けてません。製薬の内定率100%!!!私、製薬向いてるんじゃね?

って調子に乗っていたので今年度も製薬を受けようと思っていました。

 

でもろくに製薬のこと知らなかったし、今年度も受けるなら知ってた方がいいと思い、AnswersNews(製薬業界のニュース記事、もちろん無料)を毎日研究室のパソコンで見始めました。

(製薬目指してる人AnswersNewsおすすめですよ)

 

自殺企業はMR職(営業職)での採用、もう1つの内定は生産管理や品質管理職での採用でした。

いざ内定が出て、本当は工場でぜんっっぜん働きたくないと気付いたので(気付くのおせぇ)、来年は絶対工場勤務系は受けないと決めました。

 

MR職は周りからめっちゃ反対されたし、"今後いらなくなる職業"とかも散々言われていたけれど、めっちゃ私に向いてるなぁって我ながら感じていた。

(私はめっちゃコミュ力ある明るい体力ある体育会系ブス。そりゃ病院何個も薬の説明するためにハシゴしておしゃべりするの向いてるやろ。って思った)

 

自殺企業だからMR職だめやったけど、日本でちゃんと有名なでっかいとこならMRでも良くね?と思い、自分が知ってる製薬会社のMR職のインターンをぽちぽち申し込みました。

 

あと、MRじゃない職種で工場勤務じゃない開発職や研究職も見ようと思い、そっちの募集があるときはそっちの職種で出しました。

 

ちなみに、このとき私はまだまだ全然製薬のこと分かっていませんでした。

私の所属である農学部から大手製薬の研究や開発に行くこと、割と厳しいです。それも分かっていませんでした。(爆)

しかも製薬の研究って、本当に色んな研究職があって、薬の元となるものを探す研究、錠剤にするための研究、薬を大量生産するための研究、などなどもうめーーーーっちゃ段階踏んでます。

それも、なんとなくしか分かっていませんでした。(爆)

 

さて話は戻り。

散々ES書いてたし、割と多くのインターンにサクサク応募しました。

食品や化粧品に比べて製薬は質問あんまなくてESが楽でした。なので製薬ばっかインターン出してたし、食品と化粧品は何個か出したけどほぼ全落ちでした。(あとで書くけど化粧品は1つだけ受かった)

 

なななんと!!!

MR職のインターン、おそらく書類は全通?でした。

理系院生ってだけで多分通った。

後々さらに実感しますが、製薬業界はかなり学歴フィルターあります。食品や化粧品より絶対ある。

 

A製薬は書類通ってからグループワーク選考がありました。

しかもそのインターン、MRだと思ってなくて開発のつもりで出してグループワークの会場行ったら文系の人が居て。あれ、これ開発じゃなかったでしたっけ?と学生皆がいる集合場所で言って(人事はまだ来てない)、"これMRの選考ですよ"と言われる始末(爆)

 

そしてそのグループワークも合格しインターンへ。

 

このことを後でインターン当日にその場にいた人に突っ込まれて、やべぇやついるって思ったと言われました。

ほんまに適当馬鹿野郎なんです、私……

 

そして、このインターン、忘れもしません。

本当に苦痛のインターンでした。MR職、絶対嫌って思いました。

 

インターンの会場に行くと、6,7人のグループが5つ作られ、そのグループで丸々2日間ワークを行うというものでした。

 

私のグループは地方国立大学の院生や、関関同立の院生、阪大の院生(しかも某イケメン芸人激似、天は二物を与える)、そしてまぁ悪口なんですけどFラン大学の薬学部がいました。

 

後の飲み会で聞いても、ほぼ文系居なくてFラン薬学部と○○薬科大学、理系院生がほとんどでした。

 

私のグループのFラン大学薬学部、もう言葉では形容しがたいんですけど。本当に無理でした。

本当に私と合わなくて、まぁ私も悪いとこあったんですけどめっちゃ私を責めるし、私を馬鹿みたいな扱いするんです。

これが2日間続きました。

もう、本当に泣きそうになった。

でもこいつがグループでガツガツリーダー基質で進めていくしこいつを皆おだてる。

しんどい。私はヘラヘラするしかありません。

飲み会でも"こいつ(グループワークの)クラッシャーだったから。笑"

みたいに言われた。

ここに書くだけで本当にしんどいくらい、もうめっちゃ引きずりました。

 

てか全体的にFラン大薬学部や○○薬科大学、関関同立のノリが無理すぎた、極論。そもそも。

まぁそいつが嫌いになったから芋づる式で全部が嫌になったとこあるけど。(白目)

 

飲み会は2日間どっちもあって、こんな嫌なやつがいるのに女の子に誘われて結局2日とも行くっていう。

(女の子大好き) 

 

まぁ、とりあえずFラン大学薬学部とMR職がトラウマなったインターンでした。

 

(ちなみにこのA製薬はインターン行くと本選考の一次面接免除だったそうですが、私は本選考出しませんでした。てへ)

 

薬学部とはいえFラン大学のやつと働くと思ったら、学歴しかとりえがなくて(でも、とりえというほどの学歴ではない)、学歴の呪縛ガチガチの私は許せませんでした。まぁ言うたらFランと同じ土俵に立ちたくなくてMRはやめました。

(まぁ何個か本選考結局出したんですけど)

 

まぁただ1つだけこのインターンの良かったとこは、上にもちょっと書きましたが、グループに阪大院生イケメンがいたこと……

インターン2日目の飲み会の帰り一緒で、別れ際にバイバイってしてお互いちょっと離れたのに"あっ!LINE教えて!"って言われたのだけは久々にドキドキしてニヤけた。まぁ別になんもなかったんですけど(爆)

 

ちなみにこのイケメン、早々に大手外資製薬Bの開発職の内定が出たらしい。TOEIC800か850ある言うてたし、まじですげぇほんまに……しかもイケメン…なんやねんほんま…そしてFラン大学薬学部のように攻撃的でなく優しく控えめ…天は二物以上をを与えておる…

 

さてA製薬インターンの話は終わり。

O薬品のMRのインターンも受かってたので行きました。これはどちゃ平和でした。ちなみに1day。

 

あと製薬じゃないけど、ムロン、○○○○(浅田真央voice)も営業で出してインターン行きました。これも平和でした。そしてこれも1day。

 

あと何個か書類通ったけど、製薬外資M(開発職)、OTC医薬品(ドラッグストアで買える薬)のK製薬(研究開発職)は面接で落とされた。

 

今更なんですけど、私の言う製薬会社っていうのは、病院で処方される医療用医薬品というくくりの医薬品を作る会社のことです。

ちなみに、医薬品の売上9割がこの医療用医薬品です。

そして上記にもありますが、ドラッグストアで買える医薬品を、OTC医薬品と言います。(こっちの方がCMしてるし馴染みある人多いでしょうが売上は医薬品のうち1割程度)

 

C製薬(開発職で受けた)は変な選考の仕方で、予約して履歴書を持って行ってそこで1人でマーケティングみたいな課題出されて多く正解したら面接に進める、ボーダーラインは履歴書の内容で選ばれる。みたいなやつでした。

 

私はバカなのでその課題全然できなくて面接にも進めず落ちました。

 

あと開発職はS製薬とかも出したけど書類で落ちた。

 

そんなこんなで、MRは受かるけどほかの職種は受からなかった。

 

 

しかし!!!!

なんと研究職で出した某製薬会社△が補欠合格のような感じで合格し、関東の研究施設までインターンに行くことになった!!!!!!!

もう大事件だ。意味がわからなかった。

あんま言及するとバレるから言わないけど本当に私なんぞが受かるわけないと思っていた。

後に開発職も募集かかっていたが、先に研究職で出したら合格したので開発は出さなかった。

 

開発の募集が先だったら、きっと開発で出してたし、研究職も出さなかったかもしれない。

そしたら私がこの研究職のこの部門の職種と出会うことはなかったから、本当に運が良い。

 

(ちなみに私がこの後内定をいただくのは、この製薬会社△ではないが、違う製薬会社の同じ職種である。)

 

上にも少し書いたが、研究職も色々部門があって、ESの段階で希望部門を選ばなければならなかった。農学部の私がまだできそうなバイオ医薬品関連の部門を選んだ。

(無知すぎる、適当すぎる、バイオってついてるから選んだのだ)

 

しかも、インターン当日どの部門選んだか忘れて、後で部門ごとに別れると聞いてサーーっとなった。

わいどれやっけ……どこ行けばええねん…

まぁ配られた自分の名札に部門書いててくれたからなんとかなったけど。

 

このインターン、ほぼ説明とおしゃべりと立食パーティーと研究施設散歩で終わった。

 

研究概要の発表あるからUSBもってこいって言われてどちゃくそ緊張したのに、なんと当日に "あ、それやらないから!そんなんやってたら時間ないない。人事が勝手に決めたけど断った。笑" と言われ、めっちゃ準備して死ぬほど緊張したのになんやってん。となった。いや、それなら言えや……

 

ちなみに最初の会社説明とざっくりとした職種説明、ボストンにいる研究員との謎の中継はインターン参加者全員でやって、その後は部門ごとに別れた。

 

研究発表は部門ごとに別れた後に行うタイムスケジュールだったため、私の部門だけ研究発表しなかったのか?と思ったが、帰りのバスで違う部門の人と話したらその人達の部門もやらなかったそう。

 

ほんまなんやねん。

 

まぁめっちゃ平和だったし、私の参加した部門に同じ大学の先輩の主任研究員がいて、2個上にも先輩がいると聞き、だから私ES通ったんや、と納得。

 

仕事内容も、ゴリゴリの研究というよりは技術研究、分析って感じで逆に博士課程の人はほぼとらないし、薬学の知識も、そないいらん。まぁちゃんと勉強せなあかんけど。って感じやった。

 

しかも、私は植物の研究をしていて畑違いすぎるのではないか、めっちゃ不安がっていたら、全然大丈夫!私もなんも分からなくて入社したけど、皆優しいからいっぱい教えてくれる!と社員さんが言ってくれた。優しさの塊だった。素敵……。

 

適当に選んだ割にはすごい自分に合った(?)良い部門を選んだ。

 

このインターンが11月だった。

 

このあと再び、私の部門の11月のインターン参加者が一部集められ、3月に山口の工場隣接の研究所にインターンに行った。

なぜかというと……

本当はこの部門だけずっと山口だったが急に2020年度から関東の研究本部と同じとこに移ることになったのだ。

11月のインターンの段階では、私の部門は全然研究室が出来上がってなくて、なーーんもないコンクリート打ちっぱなしの状態だったのだ。

だから、実際の施設を見るため、業務体験をするために山口へ。

 

そして、私の最大の敵である(?)研究発表を今度こそほんまにやることに。

 

研究発表を希望者はしてもいいと、希望の有無をインターン前に聞かれた。

そんなんしたくないに決まってる。

私の研究、植物やぞ…?そんな発表をこんな立派な製薬会社の人たちに聞かせるなんて恥ずかしくて死ぬ。

でも、しないなんて言えない。印象悪くなりそうやし…だから、研究発表を希望した。

 

ちなみに当日参加者は6人(11月のインターン参加者の西日本の人だけ集められた)で、2人は研究発表しなかった。

いや絶対みんなするやつやと思ったわ…。

 

まぁ研究発表したら、ズラーーーーっと並んだ製薬会社△の研究員たちに質問される訳ですよ。

まず最初の質問の人の第一声に、発表ありがとうございますって言われるんですけど、私の発表のあと。

 

"とても楽しい研究発表ありがとうございます"

 

って言われていや、楽しい……?ってなった。あなた達のためになる研究でもないし、これが分かったからとて!みたいな研究だから、楽しいと形容されたのか…?若干バカにされていたのかもしれない…

 

ちなみに私以外の発表者はゴリゴリお薬に関わる研究で私は浮きに浮きまくった。

 

まぁそんなこんなで恥ずかしい思いをしつつもその後業務体験をし、インターンは終わった。本当に皆社員さんが優しかった。

ちなみに、このインターンの前日、夕方に山口集合で、そこから懇親会があってフグ食べた。

美味しい日本酒も飲んだ。なんか肉も食べた。

もちろんタダである。交通費も出る。宿泊費も出る。

 

まぁ言うたら最高のインターンだった。研究発表は嫌だったけど。

 

製薬のインターンは以上です。

 

そして、化粧品も1社だけインターンに受かり、研究所でシャンプーやトリートメント、ワックスの開発体験をした。

めっちゃ楽しかった……自分でどの原料や香料を使うか選べて、自分好みのものを作れた。 

こうやって試作を重ねて、化粧品は作られているんだなぁって体感出来たし、なにより自分の作ったシャンプーなどを持って帰れたのと、お土産でめっちゃ高級なシャンプーのセットも旅行用サイズだか貰えた。

 

このインターンは本当に楽しかった。

ただ研究所が滋賀のド田舎っていうのだけがネック。まぁ研究所なんてどこもそんなもんやけどな。

 

 

……というように、中々順調な滑り出しな就活。

長くなるのでここでインターン編として終わります。

 

色々インターンについて行くべき、行かなくていい、とか意見が飛び交っていますが、私はインターンは行くべきと思います。

インターン行って成長するとかより、インターン行ったっていう肩書きが他の企業受けるとき好印象になります。ちゃんと解禁前に、この業界に興味を持って動いているという事実の証明、みたいなもんです。

あと企業の雰囲気も分かるし。

 

私もインターン行ってない製薬受けるときに、すごいプラスになったと感じました。

 

 

次は本選考編です。

てかなんでこんな滑り出し順調やのに7月まで内定出なかったんでしょうね、ハハ(大田りおなちゃんvoice)

 

こんな長くて専門的な内容やのに読んで下さり、ありがとうございました。

 

さくら